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2014年お気に入り洋楽アルバムTOP70

年間ベスト 音楽

2014年は良いアルバムが多すぎて選べず、結局70位まで選んでしまいました。

TOP5は自分の中ではほぼ不動、6位~15位くらいまでは順不同ながらだいたいこの範囲内、16位~30位もだいたいこの範囲でよく聴いた作品、31位以降もどれも好きで今でも時々聴きたくなるものばかり、という感じです。

30位以降は、コメントと代表曲のPVへのリンク付き。

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■70位~61位

70. Arca『Xen
69. Little Dragon『Nabuma Rubberband』
68. Perfume Genius『Too Bright』
67. A Great Big World『Is There Anybody Out There?』
66. The Antlers『Familiars』
65. Cloud Nothings『Here and Nowhere Else』
64. The Royal Concept『Goldrushed』
63. Beck『Morning Phase』
62. Within Temptation『Hydra』
61. Nickelback『No Fixed Address』

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■60位~51位

60. Kasabian『48:56』
59. Jessie J『Sweet Talker』
58. Prince『Art Official Age』
57. Michael JacksonXSCAPE
56. Mogwai『Rave Tapes』
55. Klaxons『Love Frequency』
54. Clean Bandit『New Eyes』
53. Pixies『Indie Cindy』
52. Sky Ferreira『Night Time, My Time』
51. FKA twigs『LP1』

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■50位~41位

50. V.A.『Ronnie James Dio - This Is Your Life』
49. The Script『No Sound Without Silence』
48. Machine Head『Bloodstone & Diamonds』
47. Lykke Li『I Never Learn』
46. Sixx: A.M.『Modern Vintage』
45. Mastodon『Once More 'Round The Sun』
44. Animals As Leaders『The Joy of Motion』
43. The Horrors『Luminous』
42. Ariana Grande『My Everything』
41. Killer Be Killed『Killer Be Killed』

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■40位~31位

40. Nina Nesbitt『Peroxide』
39. Foo Fighters『Sonic Highways』
38. Sia『1000 Forms Of Fear』
37. Jason Mraz『YES!』
36. BANKS『Goddess』
35. Slash『World On Fire』
34. Marissa Nadler『July』
33. White Lung『Deep Fantasy』
32. Slow Club『Complete Surrender』
31. Pharrell Williams『G I R L』

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■30位の前に、ちょっと期待外れだったアルバム5選

1. Linkin Park『The Hunting Party』
2. Slipknot『.5: The Gray Chapter』
3. Weezer『Everything Will Be Alright In The End』
4. Skrillex『Racess』
5. Flying Lotus『You're Dead!』

Linkin Parkは先行公開された” Guilty~”がいいなぁと一瞬思ったけど、アルバム通して聴くと練り込み不足でラウドさだけの大味なアルバムに感じた。SlipknotWeezerは求められてることをやってる感はあるんだけど、いかんせん曲がつまらなかった。SkrillexはEPの時の好き放題感がまったくなくなって凡庸なEDMになっててとても残念だった。Flying Lotusは期待外れというかいつものことなんだけど、すごいのはわかるんだけどやっぱりどうも相性が悪い。

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■30位~21位

30. Rise Against『The Black Market』
米パンクバンド7th。パンクの基本フォーマットを維持しながら商業的にも成功している稀有なバンド。本作もビルボードチャート3位にランクイン。アルバムを出すごとに大人しく印象があり、初期衝動やアグレッションを求めると物足りなさを感じるのかもしれないが、相変わらず曲展開の巧みさやメロディの冴えわたり方は素晴らしく、似たような曲調でも1曲1曲が際立って聴こえる作りになっているのはさすが。どことなくEllegarenっぽい” Tragedy + Time”は名曲。
http://youtu.be/L_veE_yBZ6M


29. SOHN『Tremors』
英プロディーサー&リミキサーのデビュー作。ジェイムス・ブレイク×Hurtsといった雰囲気。デジタル処理されたサウンド面での実験性の高さを感じさせつつも、ソウルフルで美しいヴォーカルの歌メロはキャッチー&メロディアス。故にジェイムス・ブレイクよりも幾分コンテンポラリーに感じる。逆にいえばジェイムス・ブレイクほどのインパクトはないのだが、メロディと歌声の美しさに純粋に酔える良質なエレクトロ・ポップアルバムとしてかなり愛聴した。
http://youtu.be/9btsq496hkQ


28. Against Me!『Transgender Dysphoria Blues』
米パンクバンド6th。ヴォーカルがトランスジェンダーであることをタイトルに持ってきた挑戦的な一枚。多様化したパンク/ハードコアのサブジャンルには収まらないキャッチーなメロディを持つストレートなパンクロック。スピード一辺倒で押すような展開は少なく、声質がThe Killersのブランドン・フラワーズに少し似てることもあり、メロディが際立つ曲ではニューウェーブグラムロックっぽさを感じることもある。昨年のベストパンクアルバムは個人的にはこれ。
http://youtu.be/mfR_fe1F-9I


27. Opeth『Pale Communion』
スウェーデンの元プログレデス、現プログレバンド12th。近年のプログレにありがちなポストロック/エレクトロニカ要素は皆無で、徹頭徹尾70’sスタイルのレトロプログレ。オルガンやドラムの響き方、ヴォーカル処理に至るまで一貫した懐古趣味が貫かれていてOpethの新作と知らず「70年代のユーロプログレの名盤ですよ」と言われたら何の疑問も持たずそう思いそう。楽曲に弱さを感じた前作と異なり、以前のような緊張感が戻ってきており、新生Opethを決定づける一枚になっている。
http://youtu.be/JHq9yMXw3iA


26. Maroon 5『V』
米ロックバンド5th。売れっ子プロデューサーのマックス・マーティンや売れっ子ソングライターのOneRepublicのライアン・テダーらを迎え、チャートの頂を狙うために鉄壁の布陣で作られたアルバム。初期のファンク/ジャズ風味こそMaroon 5とするならば到底受け入れられない大衆迎合アルバムだが、ヒットメイカーたちが総力戦でヒットを狙いにいってるだけに非の打ちどころがない。僕は昔よりも今のMaroon 5の方が好きかも、と言えるようになった。
http://youtu.be/qpgTC9MDx1o


25. Ed Sheeran『x』
英シンガーソングライター2nd。2014年にSportifyでもっとも再生されたアルバム。リック・ルービンやファレル・ウィリアムズの力を借り、アコギベースの弾き語りミュージックにヒップホップやR&Bをミックスすることで、彼の個性がより際立った。アルバム単位で聴くとややまとまりなくも感じるが、個々の楽曲に耳を向けるといずれもかなりのクオリティの高さ。ジェイソン・ムラーズともよく比較されるが、エドの方がより熱く、悲しみを帯び、自由な作風だと思う。
http://youtu.be/tlYcUqEPN58


24. Sharon Van Etten『Are We There』
米シンガーソングライター2nd。ギター、ピアノ、ストリングスを中心としたフォーク・サウンド。USインディで連綿と受け継がれる女性シンガーソングライターの系譜に位置した音で、決して目新しい音楽ではないが、抑制の効いたサウンドにのせてゆったりと紡がれる美しい声と愁いを帯びたメロディには、聴くものを麻痺させる中毒性がある。海外の音楽誌などでも軒並み高評価だが、女性ヴォーカル物のインディミュージックが好きなら、確かにこれは必聴盤。
http://youtu.be/80-_CpH07QQ


23. U2『Songs of Innocence』
iOS8リリースに伴うマーケティング戦略の賛否が話題の中心となってしまった13th。実はかなりの良作で、内容を無視して本作が語られているのが非常に残念。いわゆる原点回帰作で、もちろん80年代のような才能と初期衝動が高い次元で衝突したようなケミストリーこそないが、ベテランらしい、とにかくうまいアルバム。瑞々しいメロディ、決して単調にならない適度なバラエティと、コンポーザーとして彼らが未だに世界屈指のレベルであることを実感させてくれる一枚。
http://youtu.be/340mzKCcmR4


22. Coldplay『Ghost Stories』
英ロックバンド6th。エレクトロ感が強かった前作から一転、モノトーンで落ち着いた雰囲気の作品。RadioheadTravisなどの影響下にあった初期に近い印象もあるが、デジタルビートを使ったサウンドは近作に近い。ハイライトはなんといってもAviciiとの共作” A Sky Full Of Stars”。 Aviciiの個性を活かしながらColdplayでしかない曲に仕上げる手腕はさすが。これ以外にも落ち着いた美しい曲が多く、聴きこんだ分だけ好きになるアルバムである。
http://youtu.be/zp7NtW_hKJI


21. Lana Del Rey『Ultraviolence』
米シンガーソングライター2nd。プロデューサーにThe Black Keysダン・オーバックらを迎え入れた本作では、特徴の一つであった浮遊感あるデジタルエフェクトは鳴りを潜め、より生っぽい60年代風の音になっている。モノトーンかつダークなムードで徹底されてるため、一本調子な印象もあるが、楽曲は粒ぞろいで、デビュー以来追及されてきたラナ・デル・レイ版サッドコアの集大成となっている。サビで急展開する”West Coast”は超名曲。
http://youtu.be/oKxuiw3iMBE

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■20位~11位

20. The Pineapple Thief『Magnolia』
英ポストプログレ10th。所属レーベルKSCOPEのボス、スティーブ・ウィルソン率いるPorcupine Treeタイプのオルタナ寄りプログレ。といってもプログレっぽさを感じるのは変拍子くらいで、印象はBiffy ClyroInMeあたりのラウドなUKオルタナに近い。際立つのはメロディで、盛り上がりを彩るストリングスアレンジと相まって非常にドラマティック。全体のスケール感はAnathemaにも似ているが、Anathemaの近作に比べると、よりロックなエッジを味わえる。
http://youtu.be/V3GMvXXd8a8


19. Jack White『Lazaretto』
The White Stripesのジャック・ホワイトのソロ2nd。制約によって個性を生み出していたThe White Stripesと異なり、ソロのジャック・ホワイトは制約にとらわれず自由奔放だ。しかし、ソロにありがちな焦点の絞り切れてない自己満足的作品には陥っておらず、ガレージロックやデトロイトロックをベースにしたキャッチーかつ豪快なレトロ・ロックというコンセプトがビシッと貫かれている。この奔放さと抑制のバランス感覚こそ、ジャック・ホワイトが天才である証だろう。
http://youtu.be/qI-95cTMeLM


18. The Black Keys『Turn Blue』
米インディーバンド8th。引き続きプロデュースはデンジャーマウス。ガレージバンドだった頃の面影を残した前作をさらに熟成させ、よりブルージーに、よりソウルフルに、よりサイケデリックに生まれ変わった。うねるベースとファズギターによって紡がれるゆったりしたグルーヴに身を任せていると、まさにジャケのような酩酊状態に陥りそうである。渋い作風だが、より練り込まれたメロディはメランコリックで、ムーディーで退廃的な雰囲気と相まって、独特な色彩を放っている。
http://youtu.be/fIg5tf5wLTk


17. Pink Floyd『The Endless River』
20年ぶりにリリースされたPink Floydラストアルバム。往年と比較すると物足りない、と言いたい気持ちはわかる。確かにかつてのような知性が迸る濃密さとは無縁で、ヒーリングミュージックのよう。しかし、これが新手のポストロックであったならば、おそらく大絶賛で迎えられたのではないだろうか。ブルースをベースとしながら洗練を極めたデイヴ・ギルモアのギタープレイは相変わらずの滑らかさで、亡くなったリチャード・ライトの柔らかなキーボードとともに感動的。
http://youtu.be/Ezc4HdLGxg4


16. The War on Drugs『Lost In The Dream』
海外の音楽誌では軒並み年間ベストの高評価を得ている米インディー1st。伝統的なフォークっぽさと現代的なシューゲイザーっぽさが融合したサウンドで、そこにキャッチーなメロディが載る。オルタナ化したブルース・スプリングスティーンという印象もあるが、基本的には至極真っ当な、DIY感のあるインディロック。刺激的とは言い難い作風ではあるものの、つい気になって何度も聴いてしまう不思議な魅力を持った作品であり、海外における高評価も納得できる一枚。
http://youtu.be/vkLOg252KRE


15. S. Carey『Range of Light』
Bon Iverのメンバーでマルチプレイヤーであるショーン・キャリーのソロ2nd。Bon Iverに通じるシンプルで繊細な音で、素朴なメロディは抒情ながら美しく、心が浄化されるような気持ちになる。Bon Iverほどにはフォークっぽくもなく、アコギよりはストリングスやデジタル処理の方が耳に残るため、エレクトロニカ寄りのポストロック、例えばSigur RosThe Album Leafに近い音ともいえる。ともかく、非常に美しく感動的なアルバムである。
http://youtu.be/TLbVVWkto1k


14. Anaal Nathrakh『Desideratum』
英インダストリアル・ブラックメタル8th。人力では再現不能な超高速マシーンドラムに歌を放棄した壮絶な絶叫(たまに人の心を取り戻したように歌う)と怒り狂ったディストーションギターを重ねて耳を劈く爆音ハーモニーを生み出す作風は変わらず。ここ数作音楽性にほとんど変化がないが、新作のたびにキャッチーさが増している気がしなくもない。とはいえ普通の人が聴いたら1分以内にヘッドフォンを外すこと確実の筋金入りキチガイ系エクストリーム・ミュージック。
http://youtu.be/dO8NI7M_I-M


13. Antemasque『Antemasque』
At The Drive-InThe Mars Voltaのオマー・ロドリゲスとセドリック・ビクスラー・ザヴァラによるニューバンドのデビュー作。作風としてはATDIに近いが、サウンド、曲調ともよりシンプルでメロディック。ガレージロックっぽさもあり、手数の多い派手なインストはJ ROCK的でもある。この作風でこの先続くのか?という懸念はあるが、オマーとセドリックが作るバンドのデビュー作に駄作ナシ、という法則が本作で確立したと思う。
http://youtu.be/rE8Qe40PLPM


12. †††『†††』
米へヴィロックバンドDeftonesのチノ・モレノとエモバンドFARのメンバーによるユニット。Deftonesっぽくはあるが、ギターはあまり感じないデジタルビート中心のエレクトロ・ロック。チノのヴォーカルはDeftones以上に官能的で美しく、ダークでゴシックな雰囲気とあいまって、Deftonesファン以外にもかなり受け入れられそう。個人的にはMuseの1stや30 Seconds To Marsの2ndに近い印象もあり、絶望感のあるドラマティックなロックが好きな人にオススメ。
http://youtu.be/QBN-1Q0_Fiw


11. Sam Smith『In The Lonely Hour』
来年2月のグラミーを席巻するといわれている英シンガーのデビュー作。ソウル、ジャズ、ダンス、フォーク等の美味しいところ取りのポップミュージックなのだが、とにかく曲がいい。流行の音には迎合せず、あくまで上品に小ざっぱりとまとめながらもグイグイ聴き手を引き込んでいく魅力がある。例えばアデルの『21』がそうであったように、英ポップミュージックのもっともハイレベルなゾーンを堪能できるアルバムで、これは確かに売れるよね、と納得できる一枚。
http://youtu.be/nCkpzqqog4k

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■10位~1位

10. Swans『To Be Kind』
USオルタナ界の異端児4th。過去最高傑作との評価が高い前作を上回る仕上がり。Queens Of The Stone Ageをより奇怪な方向に捻じ曲げたような音楽で、10分、12分、17分、34分といった長尺な曲が多く、ランニングタイムは計2時間、呪文のようなヴォーカルとドゥーミーなサウンドはかなり前衛的。カルト教団の邪悪な祭事で流れる宗教歌のようでもある。気軽にオススメできる音楽ではないが、尋常ならざる凄味は一度味わってほしい。
http://youtu.be/vfmi0v5vIGo


09. sleepmakeswaves『Love Of Cartography』
豪ポストロック2nd。MOGWAI型のインストポストロックで、初期65daysofstaticte’にも近い。アルペジオの効いたクリーンパートとメタル的な轟音パートのコントラストで効かせるオーセンティックなポストロック。目新しさはなく手垢のついたアプローチだが、より洗練されて半端ないレベルまでクオリティをもっていっており、この世の終わりを描き切るかのようなドラマティックな展開に息を飲むこともしばしばこ。これはMOGWAI型ポストロックの究極進化系である。
http://youtu.be/VaXOTiBzglQ


08. Wovenwar『Wovenwar』
妻の殺害未遂でヴォーカル逮捕→活動停止となったAs I Lay Dyingのメンバーが結成した新バンドのデビュー作。新ヴォーカルはクリーンヴォイスでメロディを歌い上げるスタイルで、メタルよりはエモっぽく感じる。日本のバンドだとColdrainあたりに近いかも。あざといキャッチーさはなく、破綻のない完成度で逆に最初は印象に残らなかったのだが、改めて聴くと曲作りの巧みさに引き込まれていった。AILDファンからは批判も多いようだが、僕はAILDよりもはるかに好き。
http://youtu.be/U9LbKINMsTQ


07. The Roots『...and then you shoot your cousin』
米ヒップホップバンド12th。前作に比べ実験的で難解なムードが漂っていたために、最初に聴いたときは良さを理解できなかったが、聴けば聴くほど味わいが出てくる一枚。様々な音をコラージュのように繋ぎ合わせて構築する作風はどことなくヒップホップ版Radioheadといった印象も。中盤に向けて加速度的に不穏で重苦い空気に包まれながら最終曲のメロディアスなレゲエナンバー”Tomorrow”で救われる展開も非常に素晴らしい。
http://youtu.be/pmeqT7YJQJg


06. Black Veil Brides『Black Veil Brides』
米新世代メタルバンド4th。2014年のベスト・メタルアルバム。ライブではサビを全て観客に歌わせるつもりかと不安になるアンセミックでクサクサ&ベタベタなハードロック全開のアルバム。ボブ・ロックプロデュースなだけあって楽曲、サウンドの質は最高レベル。My Chemical RomanceNickelbackとMotley CrueとBon Joviを同時に楽しめるような音楽が聴きたいという極めてダサい趣味の人(僕のような…)には100%刺さる一枚。
http://youtu.be/RZxhWqxwsBQ


05. Embrace『Embrace』
本国では前作、前々作と2作連続のチャート1位を取りながらも、どこか個性が見えにくく、Oasisの再来とわれたデビュー作以来日本ではイマイチ知名度が上がらなかったUKロックバンド8年ぶり6th。メロディメイカーとしての天才的センスは本作でもいかんなく発揮されており、その強みを活かしながら骨太エレクトロ・ロック化することにより、セルフタイトル作に相応しい渾身の一枚に仕上がっている。いわゆるロキノン系UKロックとしては2014年もっともよく聴いた一枚。
http://youtu.be/G6sFSdcWNWE


04. Taylor Swift『1989』
今も売れまくっているテイラー・スウィフトの4th。脱カントリー&完全ポップ化で賛否を巻き起こしているが、EDM&エレポップ全盛のメジャーシーンの中で、USポップミュージックの王道を追求しながら今の時代の勝ちパターンは絶妙に避けた戦略は見事で、制作チームはかなりの知能犯。マックス・マーティン全面プロデュースなだけに内容も当たり前のようにハイレベルで、7曲目までは非の打ちどころがない。11月のリリース以降すぐにヘヴィロテ入りして、未だによく聴く一枚である。
http://youtu.be/nfWlot6h_JM


03. Scott Walker + Sunn O)))『Soused』
ドローン/アンビエントの雄SUNN O)))と、ポップシンガーからアバンギャルドロックに身を投じた孤高の天才スコット・ウォーカーのコラボ作。轟音ギターと不気味なノイズが散りばめられた邪悪で禍々しいアートロック。通常の楽曲フォーマットは完全に放棄された敷居の高い作品で、不気味なオペラティックヴォーカルとSUNN O)))の暗黒サウンドの融合は意外なキャッチーさを醸し出してはいるものの、善良なリスナーは安易に手を出してはいけない危険な一枚。
http://youtu.be/G_NIop72vis


02. Alcest『Shelter』
仏ポストブラック界の代表格でありながら脱ポストブラック化した4th。Sigur Rosと同じスタジオでレコーディングされた本作では、ブラックメタル由来の喚くようなスクリームや荒々しいディストーションギターを一掃し、優しく歌い上げるクリーンヴォーカルに瑞々しく繊細なクリーンサウンドによる超美麗・絶品シューゲイザーに大変貌。悪魔が天使に生まれ変わったかのような大幅な路線変更は予想外だったが、そんな驚きは一瞬で消し飛ぶ素晴らしい作品。
http://youtu.be/WlkC00-oenQ


01. Anathema『Distant Satellites』
英ポストプログレ10th。エレクトロニカアンビエント要素を強めながらも、メランコリックで透明感のあるメロディ、同じフレーズを反復させながら徐々に展開させていく楽曲構成、サウンドの隅々から滲み出る文学性と知性、宇宙創造を想起させる圧倒的なスケール感といった、Anathemaサウンドの核となる魅力は不変。前々作、前作も非常に素晴らしかったのだが、結局、3作連続での名盤誕生となった。今現在、世界でもっとも神懸っているアーティストではないかと思う。
http://youtu.be/v30RadD_aiI