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2011年リリースの洋楽アルバムBEST20

年間ベスト 音楽

わが社ではMEGAROCKなる洋楽専門のWebサービスをやっていますが、当然ながら、私自身が音楽を聴くのが大好きです。特に好きなジャンルはロックで、洋楽に拘っているわけではないのですが、購入するアルバムの9割は洋楽です。あらためてiTunesを覗いてみると、今年は454枚のアルバムがインポートされ、そのうち今年リリースのアルバムは約116枚でした。

というわけで、その中でも特に愛聴した作品20枚を、ここでご紹介しようと思います。どれも自信を持ってオススメできる作品ばかりなので、興味を持ったのがあれば是非聴いてみてください。

第20位 Mogwai 『Hardcore Will Never Die,But You Will』

Hardcore Will Never Die,But You Will

もはや説明の必要がないグラスゴーの轟音ポストロックバンドの7th。アルバムタイトルと音のイメージに乖離があることが多いMogwaiだが、本作も過激なタイトルと相反するポップな作品に仕上がっている。急激な変化というよりはここ数作続いているMogwai流ポップネスをさらに押し進めたという印象で、新機軸として話題になったデジタルビートも、俄然存在感を増しているキーボードも、今までのイメージを大きく覆すものではなく、新しいアクセントとして機能しているレベルのものだ。かつてのMogwaiの魅力であった轟音はほぼ鳴りを潜めているが、独特の浮遊感や構築感は健在。自ら築き上げた個性を生かしながら、また少し新たな一面を見せてくれるこのまとめ上げ方はさすがの一言。

[PV] “White Noise”

 

第19位 Alex Clare 『The Lateness Of The Hour』

The Lateness Of The Hour

M.I.A.の”Paper Plane”のプロデュースなどでも有名なクラブ・ミュージック・プロデューサーSwitchとDiploが送り出したロンドン在住のシンガーソングライターの1st。流行りのダブステップをベースに、ソウルミュージックでコッテリと味付けしたスタイルは「ソウルステップ」などとも言われているらしい。Mutemathにも似た艶のある力強い声と情感漂うクサ目のメロディがなによりも素晴らしい。凝ったサウンドテクスチャーと美メロのアンサンブルで聴かせるという意味では、なんとなくHurtsに似ていなくもない。それはともかく、今風のデジタルなサウンドテクスチャーでデコレートされたハイクオリティな歌物ソウルミュージックが楽しめる逸品。

[PV] “Too Close”

 

第18位 Simple Plan 『Get Your Heart On!』

Get Your Heart On!

カナダのポップ・パンクバンドの4th。歪さや不完全さこそを魅力とするロックやパンクの文脈では、本作の破綻のない楽曲やアルバム構成は非ロックということになるのかもしれない。しかし、これをポップの文脈で捉えてみると、一部の隙もない完成度の高さが光り輝いて見える。楽曲のバラエティはかつてなく豊かで、お得意のポップ・パンクナンバーやファストチューン、バラード以外に、デジタル・ロックやレゲエ調のナンバーまで盛り込まれているが、そのすべてがSimple Planのテイストに塗り替えられ、アルバムの中で調和しあいながら絶妙な起伏を与えている。Simple Planにとってパンクというのは、彼らが理想とするポップネスを具現化するための要素の一つであって、彼らの本質は極めて実直なポップマイスターということを証明した一枚。

[PV] “Jet Lag ft. Natasha Bedingfield”

 

第17位 Rise Against 『Endgame』

Endgame

シカゴのベテラン・パンクバンドの6th。基本はRancidあたりを洗練化させた男の哀愁パンクである。エッジの効いた分厚いギターリフはハードロックっぽくもあり、『So Long, Astoria』のThe Atarisや近年のMillencollinに似たタイプと言える。非常にストレートなロックで特に変わったことは全くしてないのだが、疾走感だけで一本調子に押してくるようなことはなく、各楽曲に絶妙な緩急とバリエーションを織り交ぜた職人的な曲作りの巧みさに唸らずにはいれない。特にメロディの切り返しのセンスがただ者ではなく、例えばオープニングの"Architects"のサビメロの展開を始めて聴かされた時には思わず拳を握ってしまった。パンクのジャンルを超えて支持されるべき普遍的な魅力を持ったロックアルバムで、ビルボード初登場3位というのも納得である。

[PV] “Make It Stop(September’s Children)”

 

第16位 Patrick Stump 『Soul Punk』

Soul Punk

Fall Out Boyのフロントマン、パトリック・スタンプのソロアルバム第一弾。Fall Out Boyというキャリアと『Soul Punk』というアルバムタイトルに反し、パンクの要素は味付け程度に過ぎず、過剰にトラックを重ねてデコレートされた音像自体はむしろOwl Cityあたりのエレクトロニカに近い。しかし本作の一番の影響源はマイケルとプリンスだろう。Fall Out Boyもマイケルの”Beat It”をカバーしていたが、そういったパトリックの80年代ソウル/ポップ趣味を思う存分ぶちまけたのがこのアルバムの本質だろう。正直、音の重ね過ぎでややうるさく感じたり、アルバムの流れに荒削りな部分は感じたりはするのだが、切れ味鋭いリズムとグルーヴに彩られたキャッチーなダンス・ロックは、そういったネガティブな要素を補って余りある痛快さに満ちている。

[PV] “Spotlight(Oh Nostalgia)”

 

第15位 M83 『Hurry Up, We're Dreaming.』

Hurry Up, We're Dreaming

ベテランの域に達しつつあるフランス発エレクトロ・ユニットM83の6作目。夢をテーマにした全22曲、CDでは2枚組という気合の入った大作。シューゲイザー+エレクトロニカという彼らの基本路線はほぼ不動ながら、いつもよりもディスコテックな曲やドリーミーな曲が多く、アルバム全編を通して明るくポジティブな印象が強い。こういたタイプのアーティストは全体の雰囲気でアトモスフェリックに聴かせることも多いが、どれだけサウンドに工夫を凝らしても明快な歌メロをしっかり聴かせてくれるのが彼ららしい。全22曲というボリュームながら、どの曲もしっかりと作り込まれているため、聴いていて中弛みすることもなく一気に聴ける。M83というのは星雲の名前なのだが、まさに星雲の様な美しくまばゆい光を放ちながら夢見心地にさせてくれる一枚である。

[PV] “Midnight City”

 

第14位 Foo Fighters 『Wasting Light』

Wasting Light

Foo Fightersはずっと好きなアーティストだったが、アルバム内の曲のばらつきが大きく、一撃必殺のキラーチューンと退屈な楽曲が常に混在していたのが不満だった。しかし本作においてこの構造は逆転していて、過去の名曲群に匹敵するキラーチューンがない代わりに楽曲のムラがなくなっている。結果、個人的にはもっとも聴きこんだアルバムとなった。ハードコアなナンバーからミディアムナンバーまでアルバム内のバラエティも豊かで、どの曲にもやや強めのフックがあることから、バンドの本質であるロックのど真ん中を貫く王道ロックを無心になって楽しむことができる。”Everlong”や”All My Life”、”The Pritender”のような名曲がないのは確かだが、これは間違いなくフーファイの最高傑作アルバム。

[PV] “Rope”

 

第13位 ColdplayMylo Xyloto』

Mylo Xyloto

相変わらずの貫録を見せつけてくれたColdplayの新作。実は前作『Viva La Vida』はその完成度の高さとは裏腹に気持ちが入り込めない感じがしたのだが、本作はそのあたりもクリアし、自分の中で順当にヘヴィロテ入りを果たした作品だった。初期Coldplayの影が既にないのは当然としても、ここまで多幸感あふれるエレクトロサウンドに傾倒したのはやや驚きだったが、スタイルは変われど、遍く人を魅了するポップミュージックを生み出すセンスはやはり変わらない。フジロックでも披露していた” Charlie Brown”や” Every Teardrop Is a Waterfall”といった近年のColdplayらしいポジティブナンバーを差し置いて、実はリアーナをフューチャリングした” Princess of China”が一番のお気に入り。このスケール感はほんとに感動的。

[PV] “Every Teardrop Is A Waterfall”

 

第12位 The Cab 『Symphony Soldier』

Symphony Soldier

ラスベガス出身の新世代エモバンドの2nd。デビュー作はエモにファンク、ヒップホップ、R&B、ソウルなどのブラックミュージックが絶妙なバランスでブレンドされていた傑作だったが、より普遍的なアメリカン・エモに変貌した本作は、それに比べると個性やインパクトの減退感は否めない。またメンバーが3人となり、Fueled By Ramenからはドロップし、自主制作でのリリースとなるなど、バンド活動の縮小傾向も気になるところ。しかしながら楽曲自体の魅力は揺るぐことはなく、メロディメイカーとしての才能は本作でもいかんなく発揮されている。1曲目の” Angel With A Shotgun”から愁いを帯びた絶品エモが炸裂するさすがの一枚。前述のとおり自主制作のため日本国内での正規の流通ルートに乗ってきてないのがなんとも悔やまれる。

[Audio] “Angel With A Shotgun”

 

第11位 Times Of Grace 『The Hymn Of A Broken Man』

The Hymn Of A Broken Man

Killswitch Engageのギタリスト、アダム・デュトキエヴィッチが、元KsEのジェシー・リーチをヴォーカルに迎えて結成されたプロジェクト。KsE同様のエクストリーム・ヘヴィメタルではあるが、哀愁のメロディが大幅に増量され、極めてドラマティックに仕上がっている。ジェシーのヴォーカルは絶叫を尽くしても悲哀の旋律とは不可分で、アダムの描くリフやイントロ、ソロもキャッチーと、KsEのようなメタルコア的雰囲気は希薄である。何気にMachine Headの新作にも近い気がするが、こちらの方が楽曲はコンパクトで粒ぞろいだ。オープニングの” Strength In Numbers”からしてバキバキのメタルリフと大地を揺らすスクリームが楽しめる悶絶モノの名曲で、その後も素晴らしい曲が息つく間も与えず展開する。ソロプロジェクトでこれをやられてしまっては、現KsEのメンバーたちもたまったものではないだろう、と余計な心配さえ過ってしまう充実のソロプロジェクト。

[PV] “Strength In Numbers”

 

第10位 Sigur Ros 『Inni』

Inni

Sigur Rosのライブ作品といえばなんといってもアイスランドの美しい風景とともに収められた『Heima』が素晴らしいのだが、音源としての初リリースとなる本作もやはりいい。様々なサウンドをコラージュの様に重ね合わせて端正に作り上げられるスタジオ作と違い、ライブでのSigur Rosの魅力といえば静と動のコントラストがよりダイナミックに鳴り響く点だ。そのライブの魅力の一端が本作でも十分にうかがえる。ライブ音源ならではの粒の荒い音像や生身の人間によるエモーショナルな演奏が、神々しい美しさの内に潜む獰猛さと狂気を露わにしている。『残響』に伴う来日公演がヨンシーの喉の不調で不完全燃焼気味だっただけに、次の再来日が本当に待ち遠しくなる作品である。

[live] “Glosoli(live)”

 

第9位 The Roots 『Undun』

Undun

ヒップホップには珍しいバンド編成で、何気にこれが10作目となる結構キャリアの長いアーティスト。バンド演奏を中心にしている故に、昨今のヒップホップにありがちなギラギラとしたエレクトリカルな印象はほとんどなく、生っぽいオーガニックな音像で落ち着いた大人のヒップホップに仕上がっている。深みのある声で展開されるクセのないラップからは、高揚感や緊張感より、安心感・幸福感を強く感じる。リードシングルの” Make My”の素晴らしさはもとより、” One Time”、” I Remember”といった曲も甲乙つけがたい名曲だ。もちろんその他の楽曲も充実しており、捨て曲は見当たらない。派手さがない分、これからも長く付き合っていけそうな作品である。

[PV] “Make My”

 

第8位 Sixx:A.M. 『This Is Gonna Hurt』

This Is Gonna Hurt

Motley Crueのニッキー・シックスのソロプロジェクトの2nd。モトリーのような80'sスタイルのメタルではなく、オルタナティブを通過した90年代以降のハードロックである。曲の充実度がハンパなく、極上の楽曲が終盤までギッシリ並んでいる。特にお気に入りなのは"Are You With Me"、"Live Forever"、"Help Is On The Way"、"Oh My God"あたりだが、この4曲に限らず聴きどころは多い。ニッキーのソングライティングはもちろんのこと、DJアシュバの艶のあるギターワーク、ジェイムズ・マイケルの伸びやかで男らしさと哀愁を感じさせるヴォーカルも見事で、非の打ちどころが全くない。最近のパッとしないモトリーなんか辞めちゃってこっちに専念すればいいのに、という無責任なことを思ってしまう快作である。

[PV] “This Is Gonna Hurt”

 

第7位 The Antlers 『Burst Apart』

Burst Apart

ブルックリンのインディーバンドの4作目。『Kid A』以降のRadioheadを思い起こさせる、デジタルサウンドを重ね合わせたゆったりした浮遊感のあるポストロック/シューゲイザー/エレクトロニカ的な音像を、抒情的でドリーミーな方向に振り切ったような作風。例えるならKyte meet Beach Houseといったところか。実験的なサウンドコラージュは耽美的で美しさを演出する舞台装置であり、全体的にメロディが引き立つ方向にサウンドが設計されているため、難解さはあまり感じない。しばし挟まれる女性ヴォーカルもポップさを強調している。とにかくこのメロディの美しさが白眉で、油断しているとその美しい旋律の渦の中で心地よく聴き溺れてしまいそうだ。日本での知名度がそこはかとなく低い気がするが、これはすごく日本人好みの音ではないだろうか。

[PV] “Every Night My Teeth Are Falling Out”

 

第6位 Friendly Fires 『Pala』

Pala

名曲"Paris"を擁するデビュー作で大きな話題をさらった英国ダンスロックバンドの2nd。入念に構築されたサウンドアレンジはより精緻さを増し、楽曲展開もより凝ったものとなって、キラキラと光り輝くポップなダンスチューンにさらなる奥行きを与えている。オープニングの"Live Those Days Tonight"のアッパーな疾走感から一転、"Blue Cassette"の多幸感溢れるムードに支配された時点で、彼らの2ndアルバムが大成功に仕上がったことを実感するだろう。もちろんその勢いはオープニングにとどまらない。” Hawaiian Air”、"Pull Me Back To Earth"、” Helpless”といった個人的なフェイバリットをあげるまでもなく、アルバム終盤まで聴きどころは満載だ。ブライテストホープが順調に進化・深化を遂げた2ndアルバムの理想形である。

[PV] “Hurting”

 

第5位 Wilco 『The Whole Love』

The Whole Love

アメリカン・オルタナカントリーの雄Wilcoの8作目。終盤の攻撃的なギターソロが印象的な冒頭の” Art Of Almost”にいきなり驚かされるが、この曲は本作では異質な部類に入る。カントリーとインディーロックの美味しいところをうまく取り入れたポップで美しいメロディと、一音一音を大切にしたような丁寧なサウンドメイキングで、非常に聴きやすいアルバムに仕上がっている。過去作で見られたような実験的な面はほとんどなく、また派手というよりむしろ素朴という言葉がよく似合う。バラエティはかなり豊かだが散らかったような印象は決してなく、この曲はいいな、うん、この曲もいい、などと考えているうちにあっという間に最後の曲まで導かれてしまう。これだけ振り幅の広い楽曲を揃えながら、そのクオリティにまったくムラがないのが驚きである。これもひとえにWilcoというバンドが持つ底なしの才能故のことなのだろう。

[PV] “Born Alone”

 

第4位 Death Cab For Cutie 『Codes And Keys』

Codes And Keys

USインディーロックの至宝Death Cab For Cutie通算7枚目。作風としては『Plans』『Narrow Stairs』の正常進化型といっていいだろう。メロディやフレーズを丹念に組み上げながら曲の魅力を精緻に浮き彫るような、宝石のように磨きこまれた楽曲が整然と並んでいるいつものデスキャブのアルバム。リスナーの耳を強引に抉じ開けるような派手さや押しの強さはないが、音楽に真摯に向き合えば心の深いところにしっかりと突き刺さってくる。一方、不思議と過去の楽曲に類似するようなパターン感やマンネリ感はなく、例えば"Unobstructed Views"のような実験的なテイストを織り交ぜるなどして、リスナーを飽きさせない新機軸もさりげなく盛り込まれている。ベテランの職人的センスがいかんなく発揮されたさすがの作品。

[PV] “You Are A Tourist”

 

第3位 Foster The People 『Torches』

Torches

今年スマッシュヒットを放ったアメリカン・インディーロックの新星のデビュー作。彼らの音を表現するのにMGMTがよく引き合いに出されているが、あえていえばMGMTの”Kids”の方向性を煮詰めてさらにポップに振り切ったような作風である。ようするにエレクトロな味付けが強いポップなディスコ・ロックということで強烈な個性はないのだが、ヒットした” Pumped Up Kicks”のみならず、全ての楽曲の完成度が異常に高く、一度聴きだすとずっと聴きつづけたくなる、麻薬のような魅力を秘めている。心地よいグルーヴやキャッチーなコーラスワークなど、聴いているうちにハッピーになるようなフレーズが満載で、ポップミュージックとしての機能性は最高水準だ。本作がデビュー作であることを考えるとなんとも末恐ろしい。

[PV] “Pumped Up Kicks”

 

第2位 Adele 『21』

21

2011年に世界で一番売れたアルバム。セールス面ではThe Beatles以来の記録的な快挙を打ち立てて、グラミーをはじめとする賞レースでの圧倒的な成績が予想される、2011年の音楽シーンを席巻しまくった歴史的作品。改めてここでその素晴らしさを説明する意味はないのだが、しかしそれでもやはりこのアルバムを避けるわけにはいかない、というほどにこのアルバムは聴き倒した。ライブもあまり行わず、セールスを後押しするようなプライベートなゴシップもほとんどない本作がこれだけの成功を収めたのは、作品の強度、各曲の訴求力が突き抜けていたからだろう。派手な装飾を排したシンプルでストイックな音づくりがアデルの唯一無二のハスキーヴォイスと、楽曲の魅力を200%引き出している。アルバム収録の全ての曲が珠玉の名曲という、誰もが認めざるを得ない2011年を代表する一枚。

[PV] “Rolling In The Deep”

 

第1位 Bon Iver 『Bon Iver』

Bon Iver

アデル同様、今年になって大ブレイクを果たし、本作も様々なメディアで絶賛され、やはりグラミー賞にもノミネートされているジャスティン・ヴァーノンのプロジェクトBon Iver。挫折と失恋で失意のどん底にあったジャスティンが雪深い小屋に籠って制作したというエピソードがそのまま音になったような、底しれぬ悲しみを湛えながらも透き通るように美しい作品。ジャンル的にはフォークに分類されているが、全体的にポストロック的なアプローチが目立ち、「アメリカのSigur Ros」という表現もあながち外れてはいない。どの曲もため息が出るほどの美しさで、悲しい感情を丁寧に紡いだようなファルセットと繊細でドラマティックなサウンドは、涙なしでは聴けない。順当すぎるセレクトに我ながらやや恥ずかしいが、やはりどう考えても本作が今年のベストだ。

[PV] “Holocene”

 

最後に、TOP20には漏れたけど、なかなか良かった「次点」のアルバムをご紹介。

Anthrax 『Worship Music』 Bad Habit 『Atmosphere』 Battles 『Gloss Drop』 Clare Maguire 『Light After Dark』 Daughtry 『Break The Spell』 Emmy the Great 『Virtue』 Feist 『Metals』 Florence + The Machine 『Ceremonials』 Gang Gang Dance 『Eye Contact』 James Blake 『James Blake』 James Blake 『Enough Thunder』 Journey 『EclipseLady Gaga 『Born This Way』 Machine Head 『Unto The Locust』 Mutemath 『Odd Soul』 Nickelback 『Here And Now』 Noel Gallagher's High Flying Birds 『Noel Gallagher's High Flying Birds』 Remember Remember 『The Quickening』 Skrillex 『More Monsters and Sprites EP』 Slow Club 『Paradise』 St. Vincent 『Strange Mercy』 Switchfoot 『Vice Verses』 Tim Christensen And The Damn Crystals 『Tim Christensen And The Damn Crystals』 Washed Out 『Within and Without』 Wild Beasts 『Smother』 Worm Is Green 『Glow』

というわけで、来年もいい作品に巡り合えますように。